余震とは、比較的大きな地震の後に起こる最初の地震より小さな地震をいいます。震源が浅い大きな地震は、ほとんどの場合、余震があります。
余震は、最初に起きた大きな地震──本震の発生で不安定になった岩石が、安定した状態に戻ろうとするために起きるのではないかと考えられています。
余震の特徴として、以下のものがあげられます。
1) 余震の数は、本震直後に多く、その後、時間の経過と共に次第に少なくなっていきます。
本震の10日後には約十分の一に、100日後には約百分の一になります。本震直後は急激に減りますが、その後は徐々に減っていきます。本震から10日後には十分の一に減りますが、次の10日後には、その二分の一にしかなりません。
また、本震のマグニチュードが大きいと、余震が収まるまでの期間は、平均的に長くなるようです。
2) 本震の規模が大きいと少なく、小さいと余震が多く発生します。
マグニチュードが1大きくなるごとに、余震の起きる割合が約十分の一になります。
3) 最大余震のマグニチュードを平均すると、本震のマグニチュードより1程度小さいようです。
余震の中で一番大きいものを、最大余震と言います。
4) 最大余震は、内陸では本震から約三日以内に、海域では約十日以内に発生しています。
5) 大きな余震は、余震域の端とその周辺で起きやすい傾向にあります。
余震の起きる場所を余震域と言います。本震発生から一日程度までは、本震と概ね一致しますが、その後だんだんと広がってきます。
6) 大きな余震は、場所によっては本震と同じ程度になることがあります。
震度は、ある地点における、地震の揺れの程度を表した指標です。
日本では、かつては、体感や周囲の被害状況などから推察してきましたが、1996年からは、全国各地に設置した、計測震度計で自動的に観測し、速報されています。
・ 震度0
計測震度 0?0.4
人はまだ、揺れを感じません。
・ 震度1
計測震度 0.5?1.4
屋内に居る人の一部が、僅かな揺れを感じます。
・ 震度2
計測震度 1.5?2.4
屋内に居る人の多くが揺れを感じ、眠っている人の中には、目を覚ます人も出てきます。
電灯などがわずかに揺れる程度です。
・ 震度3
計測震度 2.5?3.4
屋内に居る人のほとんどが揺れを感じ、恐怖感を覚える人も出てきます。
棚にある食器類が音を立てることもあり、外では電線が少し揺れます。
・ 震度4
計測震度 3.5?4.4
かなりの人が恐怖感を感じ、一部の人は身の安全を図ろうとし始めます。
吊り下げられた家具、電灯などが大きく揺れ、不安定な置物が倒れることがあります。食器類が、音を立てます。
外では電線が大きく揺れて、歩いている人も、揺れを感じます。自動車を運転中に揺れに気付く人も出てきます。
・ 震度5弱
計測震度 4.5?4.9
多くの人が身の安全を図ろうとします。行動時に支障を感じる人も出てきます。
吊り下げられた家具、電灯などは大きく揺れ、棚にある食器や本などが落ちることもあります。また、不安定な置物の多くが倒れ、家具が移動することもあります。
耐震性の低い建物では、壁や柱に亀裂や破損が出てくるものがあります。
安全装置の作動が働き始め、ガスが遮断される家庭も出てきます。また、水道管の破裂の心配も出てきます。停電する家庭も出始めます。
窓ガラスが割れることもあり、電柱が揺れるのがわかります。補強されていないブロック塀などが崩れることもあります。
地盤の緩い場所では、亀裂が生じることがあります。山地では、落石や小さな崩壊が生じることもあります。
・ 震度5強
計測震度 5.0?5.4
恐怖感が強くなり、多くの人が、行動時に支障を感じます。
棚のものが落ち、テレビが落ちることもあります。タンスや重い家具が倒れることもあり、また、ドアの変形により、開かなくなることがあります。
耐震性の低い建物では、壁や柱、梁などに大きな亀裂が生じることがあります。耐震性の高い建物でも、被害が出始めます。
各家庭への主要な水道管、ガスの導管に被害が出始め、一部の地域で供給が停止されることがあります。
補強されていないブロック塀や石塀、墓石などが崩れ、自動販売機が倒れることもあります。自動車の運転が困難になってきます。
地盤の緩い場所では、亀裂が生じることがあります。山地では、落石や小さな崩壊が生じることもあります。
・ 震度6弱
計測震度 5.5?5.9
立っていることが困難になります。
固定していない家具が移動、転倒します。ドアが変形などにより開かなくなってきます。
耐震性の低い建物では、壁や柱が破壊され、倒壊するものが出てきます。耐震性の高い建物でも、壁や柱、梁などに大きな亀裂が生じるものがあります。
各家庭への主要な水道管、ガスの導管に被害が発生し、一部の地域でガス、水道、電気の供給が停止されることがあります。
かなりの建物で壁のタイルやガラスが破損し、落下してきます。
地割れや山崩れなどの危険があります。
・ 震度6強
計測震度 6.0?6.4
立っていることができなくなり、這わないと動くことができなくなります。
固定していない家具の殆どが移動、転倒します。戸がはずれて飛ぶことがあります。
耐震性の低い建物は、倒壊するものが多くなり、耐震性の高い建物でも、壁や柱などの破損が多くなります。
各家庭への主要な水道管、ガスの導管に被害が発生し、一部地域の停電、広い地域のガス、水道の供給が停止されることがあります。
多くの建物で壁のタイルやガラスが破損し、落下してきます。
地割れや山崩れなどの危険があります。
・ 震度7
計測震度 6.5?
揺れに翻弄されて、自分の意思では行動できなくなります。
ほとんどの家具が移動し、飛ぶものもあります。
耐震性の高い建物でも、傾いたり、破壊されるものが出てきます。
広い地域で、電気、ガス、水道の供給が停止されます。
ほとんどの建物で、タイルやガラスが破損、落下し、補強されているブロック塀も破損することがあります。
大きな地割れや、地すべり、山崩れが発生することがあります。
地震の規模を表すのには、マグニチュードという指標がよく用いられます。
この、マグニチュードというのは、1935年に、アメリカの地震学者チャールズ・F・リヒターによって、定義されたものです。これはエネルギーの対数をとったもので、マグニチュードが1あがるとエネルギーは約32倍に、2あがると32×32=1024倍になります。
マグニチュード(magnitude)というのは「大きさ・重要度」という意味を持つ英語です。
マグニチュードには幾つかの種類があります。
一般的に、
「リヒターによるマグニチュード(ML)/1945年」
「グーテンベルグによる表面波マグニチュード(MS)/1956年」
「グーテンベルグ、リヒターによる実体波マグニチュード(mB)/1956年」
「金森によるモーメント・マグニチュード(Mw)/1977年」
「気象庁による気象庁マグニチュード/2003年」
などがあります。
震源地から100kmの位置にある地震計の最大振幅(片振幅)の常用対数を基本に計算を行なっていきます。
これに、震央距離(角度)、観測点毎の補正値を関連付けして計算したものが、表面波マグニチュードです。
震源の深さと、震央距離、周期を関連づけさせたものが、実体波マグニチュードです。
最近では、より規模を反映できるものとして、モーメントマグニチュードが使われて来ていますが、これは、断層運動のモーメントを関連付け、震源断層面積、平均変位量、地殻の剛性などを計算にいれたものです。
この方法だと、従来の計算方法では表現出来なかったM8を超える大地震の数値を表現することができるようになります。
気象庁マグニチュードは、変位マグニチュードと速度マグニチュードを組み合わせて計算していましたが、この変位マグニチュードがモーメントマグニチュードとずれることがわかり、計算方法を2003年に改定しています。
マグニチュードによる地震規模の目安は、以下の通りです。
M8? 巨大地震
M7? 大地震
M5?7 中地震
M3?5 小地震
M1?3 微小地震
M1未満 極微小地震
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